STORY 009

「“お母さん”てこんなもん?」と諦めてた私が起業するなんて!

おちあいひとみ

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「“お母さん”てこんなもん?」と諦めてた私が起業するなんて!

【基本情報】
おちあいひとみ(36歳)愛知県在住
8歳と4歳の 2人のお子さんと夫と4人暮らし

子どもは可愛いけど子育ての面白さは分からなかった

こんにちは。今日はよろしくお願いします。
はじめに、現在のひとみさんのライフスタイルを教えてください。

子育てしながら、整理収納アドバイザーとして働いています。

私とひとみさんが初めて出会ったのは、第二子の育休中で会社員でしたよね?

はい。そうでしたね。
長女が3歳次女が6カ月の時でした。

第一子の育休・復職・第二子の育休を経て、起業を選択するこれまででママとしてどんな葛藤がありましたか?

「ママになったらしばらくは何もできなくなる」という思いが結婚前から根深くあり、やりたいことは結婚前、出産前にやっておこう!と思っていて、出産前から謎の思い込みがありました。

確かに、世間的にそのイメージありますね(笑)
私もそう思っていました。

実際に生んでからは、
「産後は子ども優先で、自分のことは後回しにしなくてはいけない!子どもを泣かせてはいけない。」
世間でいう良いお母さんでいたいという思いこみがすごくありました。

分かります!

出産直前まで外で働いており、家の中で1日中過ごすことがあまりないライフスタイルでした。
そこから、いざ産後、家で過ごす時間が増えたときに言葉を話さない赤ちゃんとどう過ごしていけば良いのか分からない不安がおおきかったです。

ハイハイや歩きはじめたら、おもちゃですぐにぐちゃぐちゃになる家がすごく嫌で、家の中で暮らすことがすごく苦痛になりました。
私がいやいや片づけているのに、外にモノを引っ張りだしてくるをエンドレスで続ける子どもにも理解できず、子どもは可愛いけど子育ての面白さとかよくわからなくて、気づいたらイライラが募っていました。
また、大きくなったらラクになる、と周りから言われても、特に0歳~1歳の成長の幅ってすさまじくて、成長すればするだけどんどん大変さは増している感じがしていました。
「いつになったらラクになるのか」ゴールの見えない場所にいることに「不安?」を感じていました。

わかります。
私も気づいたときにはイライラ真っただ中でした(笑)

好きで結婚したのになんで一緒に暮らしてるのかさえ分からなくなった

ひとみさんのイライラや不安にご家族の反応はどうでしたか?

話をする大人は旦那さんくらいしかいませんでしたが、帰りは遅く毎日疲れて帰ってきていました。
話をしたくて待っていても”思ったような回答、期待する返事”をしない旦那さんとの会話にだんだんイライラするようになり、行きついたのはネットの相談サイトでした。
そこでたぶん「だんなさん イライラ」と検索したら山ほど投稿があり、その中の「だんなさんはお金を稼いでくれる中学生だと思おう」という記事にめちゃくちゃ共感していました(笑)
今思うとヒドイですね(笑)

私もそれやっていました(笑)

旦那さんの理解できない行動や言動は「どうして?」と聞くのをやめ「この人中学生だから仕方ないわ」とあきらめるようになって。
好きで結婚したはずなのに、なんで一緒に暮らしているのかも分からない、と思う日々が産後から育休明けで仕事復帰するくらいまでは続いていました。 

そこから抜け出す転機はなんだったのでしょうか?

転機の前にモヤモヤの累積がありました。
ママになった同級生との会話で「子どもが可愛いから私たち自分のことはもういいよね〜」と話す同級生を見て
「まだ30歳なのに自分のこと諦めなくちゃいけないものなのかな?」と違和感を感じつつモヤモヤしたまま「お母さんってこんなもんなのかな〜」と思って過ごしていました。

モヤモヤの累積!めちゃくちゃ共感します!

転機というか、私が育休明けで派遣の仕事に復帰をしたことで自然と改善していきました。

“もともと外で働くことが好き・人と話をすることも好き”だったので、仕事をするようになってからは外の世界とつながれたことが嬉しかったです。

産後から育休明け前までは、家と子育て「どちらもうまくできない」という部分にフォーカスがあたり、うまくできない自分にイライラしていて、一番当たりやすい旦那さんにそのイライラが行ってしまっていたのだと思えました。

夜遅くまで働いてくれている旦那さんに改めて感謝と尊敬ができるようなっていました。

「起業」のキッカケは突然あらわれた

すごい進化ですね。
「起業」という働き方をしたい。
「整理収納アドバイザーになりたい」というのは会社員の頃から決めていたんですか?

いいえ。全然です!
育休中の頃の自分が今の自分を知ったら相当ビックリすると思います。

そうなんですね。
そこから、なぜ今の整理収納アドバイザーとして働くことを決めたのでしょうか?

はじまりは、第一子の育休が空けて仕事復帰してからの出来事にありました。
元々家事が苦手だったこともあり、家の片付けを放置しまくっていました。そしたら…働いて1年半後にキッチンに虫が出たんです(笑)!!!

「これは大変だ!」と思って、「かたづけ」のセミナーに行ったことがきっかけで家が片付く仕組みが理解でき、約1年かけて脱出することができました。

「起業」することを視野に入れて学びに行ったわけではなかったのですね。

はい。ただただ、お片付けが苦手で困り果てて(笑)学びにいったんです。
そしてら、その時に講師の先生から「お片付けが苦手で、虫がわいた!そんな面白いエピソードをもっているなら、あなたが講師になったら勇気づけられる人はめちゃくちゃ多いと思うわ!」って声をかけてもらって。
その時に「仕事にする選択肢もあるんだぁ。へー、そうなんだんだぁ」くらいのテンションでした(笑)

そうなんですね!
そこで「そっか!起業いいじゃん!」とはならなかったんですね。

はい。
「かたづけ」セミナーに行ってすぐ2人目を授かり、2回目の育休に入りました。育休に入るまでは家も全然キレイではなかったんです(笑)
出産して育休中にセミナーで習ったことを実践したら、今まで全然うまくいかなかった片付けが面白いくらいにうまくできたんです。それがとにかくおもしろくて!夢中になっていたらあっという間。
あんなに悩んでいた人が変われるのってスゴイ!これ教えてみたいな~!って起業へ気持ちが向いてきました。

ただ育休を取得しているからには復帰しなければいけないと思っていましたし、やってみたいけど、わたしには無理…。やってみたい。でも、無理かも。ってグルグルしたまま3カ月くらい過ごしていました。

そうだったんですね。
そのタイミングでわたしの講座にお越しくださったんですね。

そうなんですよ!
【私おかあさんだから何もできない!】の思い込みは厚子さんの「ドリームボード講座」へ行って自分の内側の望みが分かって、「お母さんでもやれることたくさんあるわ!私が勝手にあきらめて、やらないを選択していただけなんだ!」と気が付いたときに脱出することができました。

ありがとうございます。
ひとみさんの転機になれて嬉しいです。

ひとみさんのママライフバランス

今のひとみさんの「ママのわたし」と「大人のわたし」それぞれで大切にしていることを教えてください。

「ママのわたし」として大切にしていることは、子どもたちと夜一緒に寝ることです。

「大人のわたし」として大切にしていることは、やりたことは、子どもがいるからとか、旦那さんのせいにせず、「わたしは、これがやりたい!」と言いきってやることです。
だから、行きたい!と思ったイベントが夜だったらそれも行きます。
子どもたちと夜一緒に寝ることを大切にしてますが、イレギュラーは許容しています。

素敵です。
ひとみさん自身が変わったことで、ご主人やお子さんへの関わり方は変わりましたか?

はい。
わたしが、「わたしお母さんだからやらなきゃ」をなくして、できないことを「できない!」「やりたくない!」伝えるようにしたら、今は、自分1人でやっている家事がなくなりました。めちゃくちゃ楽になりました。
そしたら、子どもや旦那さんの「やってみたい」に素直に応援ができるようになりました!

これから

ありがとうございます。
これからのひとみさんのビジョンや夢はありますか?

これからの夢は「お片付に悩む女性がいなくなるように!」仕事を頑張っていきたいです。
片付けって習ったことがないから、できないことが実は当たり前なんです。
でも「お片付できないなんて恥ずかしい」という一般的なイメージからなかなか口に出すこともできない人が多い日本の風潮がまだまだありますが、もっと人に頼ってもいいし、自分1人が頑張りすぎなくていい、自分だけでどうにかしなくてもいいんだよ〜ということをどんどん伝えていきたいです!

確かに…友人を招くときは見栄を張って前日が大掃除のようになることがあります(笑)

あるあるです(笑)
お片付けを通して、どんな風になりたいのか、どんな暮らしをしていきたいのかを口に出すことって、勇気がいることだと思います。
自分の本当の気持ちに気づくこと、パートナーや子どもとの一番ベストな関係、家の中の理想の環境、家以外の世界のバランス、全方位、自分にとって気持ちよいと思えるものにするのに私は産後5年かかりました。
この経験をシェアしていくことで、お片付けを通して人生まるごと豊かになる女性を増やしていきたいです。

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編集後記

私の講座にお越しくださったときはすでにとってもエネルギッシュにみえていたひとみさんでしたが、会社員として働く以外の選択肢に関しては他人事レベルにしか思っていなかったそうです。

今では、700名以上のお片付け相談の実績となり、自治体から講師としてオファーが2年連続など大活躍です。

自分の意識が変わることでご主人やお子様との関係性もみるみる変わっていたことも含めて、「まずは自分を満たす事が大切」ということを体現しているエピソードに私も勇気をもらいました。

インタビュイー=おちあいひとみhttps://www.instagram.com/hitomi_happy_kataduke/
取材・文=上条厚子 https://www.instagram.com/atsukooo_official/

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