STORY 003

「そんな風にするのは可哀想」と義母達の“ふつう”を押し付けられ、私は子ども達に可哀想なことをしているんだろうかと悩みました。

城崎りか

  • 嫁姑問題
  • 自閉症スペクトラムアスペルガー

「そんな風にするのは可哀想」と義母達の“ふつう”を押し付けられ、私は子ども達に可哀想なことをしているんだろうかと悩みました。

【基本情報】
城崎りか(35歳)山形県在住
自閉症スペクトラムアスペルガーの長男6歳と3歳1歳の息子3人と夫と4人暮らし
半年前に義実家との10年間の同居を解消
趣味は人と話すこと

ママになったら子どもや家族優先は当たり前と言われ続けた10年

こんにちは。今日はよろしくお願いします。はじめに、現在のりかさんのライフスタイルを教えてください。

6歳3歳1歳3人の息子と夫と4人で暮らしています。半年前まで夫の両親と、10年同居していました。

今は、りかさんに合ったママライフバランスを選択しながら過ごされているとのことですが、今日はりかさんの出産後の葛藤期についてのお話を聞かせてください。

はい。
出産前は、化粧品売り場の美容スタッフとして働いていました。育休を利用して長男が11カ月の時にフルタイムで職場復帰をしました。ですが、義母や親戚に「そんな風にするのは可哀想」(子どもが小さいのに働くこと)「なんで仕事をやめないの?!」「りかちゃんは自分勝手してるよ」などと言われることが多く

「私は子どもたちに可哀想なことをしているんだろうか?」

と悩んでいました。   

あまりにも言われることが多く「私の考えがおかしいのだろうか…」と泣けてきたことが何度もありました。

私は誰にも言われていないのに「子どもが小さいのにあずけて働くことは子どもへの愛情が薄れてしまう!」という強迫観念のようなものに縛られていました。令和になった今も、3歳神話の同調圧力を感じる場面は地域によってまだまだ色濃いですよね。

そんな中でも、3人目の育休をとり復帰して働き続けることを視野に準備できているのは実母のおかげです。子どもをみていてくれたり、何をするにも応援してくれています。

「自分のためにも仕事は続けなさい。」(子どものために…とかではなく)と言ってくれていて、この言葉が私の指針になっています。

10年の同居解消からみえてきたこと

今はどんなスタイルで義母さんとコミュニケーションをとっているのでしょうか?

今は、義実家から5軒ほど離れたアパートをかりて家族4人で暮らしています。近いけれど、それぞれ別々の暮らしをしている。という感じなので日常的な交流はほぼありません。

一緒に暮らしているときは、義母の言葉の全てが、私自身のことを否定しているように聞こえていましたし、そのように受け取っていました。今は、物理的に離れたことによって精神的な余裕がうまれて、あの時の言葉はただ、義母さんの意見を伝えてくれていただけだったんだな。と、切り離して考えられるようになりました。

ただ、私と義母さんの“価値観”が根本的に違い過ぎただけのことだったんです。
明治と令和くらいの距離感があります(笑)

分かります!(笑)

まさにご自身のママライフバランスを大切に選択の基準を見つけたのですね。義母さんとの関わり方シフトできたきっかけを教えてください。

きっかけは、実際に離れて暮らしてみたことです。今までも何度かそうしたいな。と、思うことはあったのですが、経済的な不安があって踏み切れませんでした。金銭的にも、子どもをみてもらっていたりなど、同居のほうが助けられていた部分はありましたが、私の場合は別々に暮らすことを選んで本当によかったと実感しています。

りかさんのママライフバランス

今のりかさんの「ママとしてのわたし」と「大人としてのわたし」それぞれで大切にしていることを教えてください。

「ママとしてのわたし」がこだわっていることは、子どもにたくさんの”体験”と”経験”をさせてあげたい!ということです。将来、子どもたちが自発的に「やりたいこと」が湧いてくる土台になると思うから。あと、最近、長男が自閉症スペクトラムアスペルガーと診断されたんですが、子どもの可能性をどこまでも信じて自分にできることをやっていきたいなと思っています。

「大人としてのわたし」がこだわっていることは「ママだから」という理由で自分のやりたいことを諦めずに、やってみたい!こうなりたい!と思ったことにチャレンジしていくことです。

ありがとうございます。

同居で親世代との価値観の不一致で葛藤しているママへ、メッセージを頂けますか?

同居がイイとも、ワルイともいえませんが『義母さんに直接自分の本当の気持ちが言えているかどうか?無理をしていない状態で一緒に暮らせているか?』これを一つの判断基準に一度自分に問いかけてみるといいかもしれません。

私は結婚してからずっと同居で、離れて暮らすことで初めて「あぁ。私、無理をしていたんだ」って気が付くことができました。無理をしていない状態は心がこんなにもラクになんるんだとビックリしています。

これから

ありがとうございます。
これからのりかさんの夢やビジョンを教えてください。

自分が出産して働き続けることで感じた不自由を、今、感じているママに対して、どんな環境でも子どもが小さくても、やれることはあるよ!ということを伝えていく仕事をしていきたいです。
子育ても、自分の人生も、子育て中だから…それなりに。
ではなくて
子育ても、自分の人生も、両方ともめいっぱい楽しみ尽くしたいと思っています。

インタビュイー=城崎りかさん https://ameblo.jp/worklifestylist-rika
取材・文=上条厚子  https://www.facebook.com/salonanelaanela/

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