STORY 008

パートと私サイズ起業のハイブリットがベストバランス

つぼいみき

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パートと私サイズ起業のハイブリットがベストバランス

【基本情報】
つぼいみき(36歳)静岡県在住
5歳と7歳の 2人のお子さんと夫と4人暮らし
第3子妊娠中

「どうして私ばっかりこんなに大変なの?!」って毎日思ってた

こんにちは。今日はよろしくお願いします。
はじめに、現在のみきさんのライフスタイルを教えてください。

月に数回高齢者施設で相談員としてパートをしながら、ドリームボード講師・コーチとしても活動しています。
地元の小学校で特別授業の講師としても呼んで頂き、夢をテーマにした授業を担当させていただきました。
元々、介護職で正社員だったのですが「おかえり」が言える働き方がしたくて、第二子の育休中に“正社員として勤める”というスタイルをドキドキしながら手放しました。

ドキドキだったんですね。
第一子出産の時は、復職されたんですね。

はい。
深く考えず「育休が終わったら復職するもの」と思っていました。
結婚・出産をし、人並みの幸せは手に入れたという満足感があったのですが、実際に子育てがスタートしてみると現実は主人の帰りは毎日22時過ぎで、家事、仕事、子育てを全て一人で背負いこみ、気付いたら、毎日「どうして私ばっかりこんな大変な思いをしなきゃならないの?」と被害者意識全開でした。

特に育休から復職してからは、心のゆとりはどんどんなくなり、可愛いはずの我が子を前にイライラをぶつけては自己嫌悪の日々でした。
毎日、「こんなはずじゃなかった」って思っていました。
だから、第二子の妊娠が分かったとき、この忙殺されるような忙しさから解放される…ってホッとしました。

その経験があって、第二子の育休後の復帰に疑問を抱いたのでしょうか?

はい。
疑問というか、子どもがもう一人増えて復職するなんて絶対に無理!という恐怖に近い感情でした。

過去の延長戦上の選択肢からの脱却

そうだったんですね。
その状態から今のスタイルに行きつくまでにどのように行動されたのでしょうか?

厚子さんの講座でドリームボードを教えてもらったことがきっかけでした。
子どもと過ごす日常を大切にしたまま、こんなにイキイキと働くことができるんだ!と衝撃をうけて新幹線に乗って会いに行きました。

わー!!!ありがとうございます。

そこで初めて、『自分の心と向き合う』ということを知り、「ママのわたし」ではなく「大人のわたし」として自分の夢、やりたいこと、生き方をしっかりと考え始めました。
そして好きなことを仕事にしたいという想いが強くなり、正社員を卒業、起業を決意しました。

想定外の選択肢の浮上

みきさんの転機のきっかけになれたこと、嬉しいです。育休中に退職を申し出たのでしょうか?

はい。
まず、自分の「起業していきたい」という気持ちを直属の上司に伝えました。
そしたら、”ある業務のみの専属職員として働いてもらえないか”と提案をもらって(月数回の出勤で仕事は完了する、自分の予定に合わせて出勤日を決めてOK)、それなら自分のしたい起業へのチャレンジも「おかえり」を言いたいライフスタイルも両方叶うから。と、思ってその提案をありがたく受け取りました。
会社に前例のないパターンでパート勤務しています。

みきさんの真剣さが伝わって、前例のないスタイルが提案されたんですね。

はい。上司には本当に感謝しています。
まさかこんなスタイルがあるなんて思ってもみなかったので、自分の気持ちを遠慮なくきちんと伝えてみることの大切さを実感しました。

本当にそうですね。

みきさんのママライフバランス

今のみきさんの「ママのわたし」と「大人のわたし」それぞれで大切にしていることを教えてください。

「ママのわたし」として大切にしていることは、子どもの気持ちをできる限り否定せずに受け止めること。
子どもが『ママ~』と話しかけてきたときはできるだけ手を止めて話を聞くことを大切にしています。

「大人のわたし」として大切にしていることは、自分がやりたいと思ったことなど心の声に正直であること。
「私の心地いいってなんだろう」を軸にして、選択するときもそこを意識しています。

素敵です!
みきさん自身が変わったことで、ご主人やお子さんへの関わり方は変わりましたか?

はい。すごく変わりました。
ママライフバランスを意識する前は、自分がやりたいことを優先することにも罪悪感があり、そのうち私本当はどうしたいの?と自分のことが全く分からなくなっていました。

現在は”やりたいこと・好きなこと”をしたいという私を家族は応援してくれています。
というより、イライラモヤモヤ脱出前からそうだったんだと思いますが、そんな家族、特に主人の気持ちすらも気づけていませんでした。

「ママのわたし」はもちろんですがが、「大人のわたし」を楽しむことにかなりのウェイトをしめるようになったことで毎日が本当に充実していると感じるようになりました。

そんな中で、最近第三子の妊娠が分かりました。
この子が生まれたらしばらくは「ママのわたし」多めにしていこうかな。って思っています。子どもの成長にあわせてしなやかにバランスを自分で決めれるようになってきました。

これから

ありがとうございます。
これからのみきさんのビジョンや夢はありますか?

【わたしらしい子育て×働き方】を手に入れるママをたくさん増やしていくことが夢です。

『わたしらしさとは?』『自分を好きになる』『わたしの心地いいってなんだろう?』ということをコーチングを活かしながら、自分と向き合い、心の声に気づき、一歩踏み出すサポートを行なっていきたいです。
ちょっとまえの自分みたいに、子どもがいることを理由に自分のやりたいこと、夢を諦めてしまっているママの心の声に寄り添っていきたいです。

子育てがスタートすると「一度立ち止まって、自分の本当の願いを自覚する」ことは自分一人では難しいですもんね。
みきさんの経験をバトンにして繋げることができる素敵な活動ですね。

ありがとうございます。
私の活動のキャッチコピー“ママの笑顔は家族の太陽”にも、家族のために無理してまで毎日笑っている必要なんてない。
ママ自身がちゃんと自分を大事にして、自分の心に従って生きていくこと。それがママ自身の心を満たし、そして家庭に笑顔が溢れていくことにも繋がっていくという想いを込めています。

ママ自身がやりたいと思ったことをやり、夢を追いかけ、夢を叶えていく姿を我が子へ見せてあげることが子育ての過程でとても大切だって気付けました。
そして、自分自身の背中から夢はいくつになっても叶えられること、夢は叶うものということを子どもたちにも伝えて行きたいと思っています。

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編集後記

「こんなはずじゃなかった」と被害意識爆発・・・
みきさんと同じく私も毎日心の中で呟いていた時期があります。「大人のわたし」を意識して自分の心の声に沿った選択をすることで、自分自身にゆとりができて家族の優しさや応援に気づけるようになったというエピソードにわたしもうれしくなりました。

インタビュイー=つぼいみき https://www.instagram.com/miki.tsuboi828/
取材・文=上条厚子 https://www.instagram.com/atsukooo_official/

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